リスボンレポート2012年春 その2 【ファド博物館】

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昼から1°の母校であるファド博物館に顔を出してきました。いくら自由に出入りできる身といっても撮影禁止のルールは守らないと示しがつかないので、展示物の写真は無しでご了承下さい(ファド博物館公式サイトでいくらかご覧いただけます)。

受付でチケットを買って荷物を預け、解説や資料にふってある番号を押すとそれにまつわるファドが聴ける機械を受け取るというのが個人で行った際の流れ。
過去の偉大なファディスタたち大集合な写真の横を通って最初の展示スペースに入ると、José Malhoaの絵画『O Fado』が来客を出迎えます。ファドに関する本や映像には必ず出てくるこの作品はここ1年ちょっとの間に市立博物館から借り受けたそうで、私も現物を見たのは初めてでした。
他にも無駄に広かった視聴覚スペースが分割されてわかりやすくなり、「José Nunes(伝説的な三大ギタリスタの一人)の使っていたポルトガルギターが売りに出されたけどお金がなくて買えない」と言っていた10年前が信じられないほどの資料の充実ぶりです。

今日は17時から地下の企画展スペースでミニライブがあり、Manuel Mar氏が3曲ファドを歌いました。他にも子どもたちが社会見学で来る際にも写真のようなミニライブが開かれます。
FAST PIC

着任10年の館長Sara Pereira女史はここ数年ファドの無形文化遺産入りプロジェクトの責任者として多忙で、顔を合わせるだけで長らく話をできなかったんですが、ようやくそれも無事成就し終わり肩の荷が下りた様子。ポルトガルギターの映像教則を上納し、少しづつではあるが日本でのファドの文化が芽吹きつつある旨を報告しました。さすがにいまさら「写真とっていい?」なんてことは照れくさくて言えませんので、写真はリンクでご了承下さい。

チケットを買うショップにはCDや書籍資料も充実しており、博物館のオリジナルグッズも販売されています。

Largo do Chafariz de Dentro, 1
Alfama, Lisbona 1100-139, Portugal