フランスのジャパンエキスポに関する情報を見ればわかるとおり、近年ヨーロッパでも日本文化、特に日本のオタク文化が人気を博しています。それはポルトガルも例外ではなく、リスボンにもオタク系ショップがあるとのことなので取材に行ってきました。
お店の名前は「Tsubaki」。地下鉄緑線のRoma駅より徒歩5分。国鉄Roma-Areeiro駅前の公園沿いにあります。昼休みが明ける15時まで公園のベンチでゆっくりすることにしました。U字型になっている公園に置かれたいくつかのベンチには、親子連れやカップルが座っています。
住所:Praça Afrânio Peixoto, Nº 13 A 1000-009 Lisboa
ショップサイト:Tsubaki
やがて1台の車がやってきて若い男女が降り、Tsubakiのドアの鍵を開けました。すると先ほどまでベンチでくつろいでいた親子連れやカップルがこぞって店の前へ移動。みんな開店を待っていたファンでした。
おずおずとお店に入ってみると、店内は8畳ぐらいの手ぜまな空間。その壁面の棚には日本のアニメのフィギュアやねんどろいど、さらにはリラックマのぬいぐるみなどなど。前もっての予想ではドラゴンボールやナルト、ワンピースあたりのものばかり置いてあるんだろうなと思っていたんですが、意外にもここ2、3年のうちに放送されたアニメのグッズが販売されていました。
店員さんに「日本にこの店の様子を紹介したいんだけど写真を撮ってもいいかな?」と聞くと快諾してショップカードをくれました。加えて「日本のアニメ監督たちに我々のリスペクトの気持ちを伝えて欲しい」と頼まれましたが、そんなつてがあるわけでもないので、twitterで何人かに伝えてみるよと答えておきました。
そうこうしているうちに店内でWii大会が始まったので、早々に引き上げました。私の世代にはなんとなく懐かしい光景。
どうやらコスプレが人気なのはロシアやフランスと同じ傾向。ヨーロッパではこのジャンルに限らず何事も愛でるよりも自らがそのものになるという文化なのかもと感じました。
また、日曜にはリスボン大学の体育館でイベントがあるとのことなので向かいましたが、こちらは満員で入れず。駅から会場までの道のりで、いろんな忍者や魔法少女とすれ違いました。写真はどれを撮って良いのかわからなかったので結局撮らず。
日本ではよく指針のわからない「クールジャパン」が政府によって声高に叫ばれていますが、アメリカやフランスだけでなくその他のヨーロッパ諸国へのアプローチもあって良いのではないかと思います。